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太極拳の種類


太極拳は発展の過程において各種の流派に分かれました。 主なものには陳・楊・呉・武・孫の五種類の伝統太極拳があります。
また、簡化24式太極拳や42式総合太極拳などは制定太極拳と呼ばれ、中国国家体育委員会が専門家を組織して伝統太極拳の基礎の上に整理・編集をして制定した太極拳です。

ここでは伝統太極拳の主な五種類について簡単にご紹介しています。


【陳式太極拳】

陳式太極拳は全ての太極拳の源流と言われ、動作において剛の中に柔があり、快、慢が入り交ざります。一般的に知られる太極拳の緩やかな動作だけでなく、跳躍動作や力強く大地を足で踏む震脚など激しい動作も含んでいます。また、大きな動作を伴う明勁という発勁を得意とし、螺旋形のねじりを伴った纏絲勁を用いて全身の勁を統一的に運用するのが特徴。
また、達人の域に達すると上記のような明勁やはっきりとした螺旋の動きは外部からは見えず、内勁による纏絲勁の運用を行うことができるそうです。


【楊式太極拳】

楊式太極拳は陳家溝で太極拳を学んだ楊露禅が創始し、発展していったものであると言われています。この楊露禅は実践名手として『楊無敵』と称され多くの人々に楊式太極拳を広めました。
楊式太極拳にも素早い動きを含む小架式や砲捶がありますが、最も広範に広まり普及しているのは孫の楊澄甫による大架式の套路です。弧線を描く円運動ののびやかな動きは、老若男女問わず親しまれ、初心者も気軽に始められる太極拳として愛好されています。


【呉式太極拳】

呉式太極拳は満州族出身の呉全佑とその息子呉鑒泉が楊式太極拳を元に編み出したもので、香港を中心としてとりわけ華僑の間で普及しました。動作は楊式よりも小さくきめ細やかで、緊密な中にも穏やかな弧形を描き、楊式初期の風格を残していると言われています。また、「斜中正」という前傾姿勢も呉式の特徴です。


【武式太極拳】

武式太極拳は河北の武禹襄が河南趙堡鎮で太極拳を学び、さらに工夫を加えて編み出したもの。孫弟子にあたる著名な伝人郝為真が北京に伝えたので「郝式太極拳」とも呼ばれています。武式は太極拳の精華とも評され、動作は簡潔にして緊密であり、厳密な身体の運用と実践的側面を伝える門派とされていますが、近年まで保守的であったため伝承者は多くありません。


【孫式太極拳】

孫式太極拳は武術家である孫禄堂が先に学んだ形意拳、八卦掌と、武式太極拳を統合して編み出したもの。動作には開合手法が含まれ、また歩法が活発で進退相隋することから「活歩太極拳」とも呼ばれています。


ざっと簡単にご紹介しましたが、ここに書いたことは本当にごくごく一部です。
本来、伝統太極拳は言葉では語りつくせない程の各式独自の要求や風格があります。興味のある方はぜひ実際に教室や講習会などに足を運んで、伝統太極拳を肌で感じてみて下さい。


続いて、次項では太極拳がもたらす効果についてご紹介します。
太極拳の効果



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